Wednesday, May 24, 2017 10:06 AM

ボッシュ、スターターモーター事業を中国企業に売却

 ドイツのサプライヤー大手ボッシュは、スターターモーター/ジェネレーター事業(SGホールディング)を中国の自動車部品企業・鄭州煤礦機械集団(ジャンジョウ・コール・マイニング・マシナリー・グループ=ZMJ)と投資企業ルネサンス・キャピタル(CRCI)に売却する。売却額は推定5億4500万ドル。

 ボッシュのリリースによると、SGが展開する世界16拠点の従業員約7000人がZMJとCRCIの傘下に入る。本社は引き続き独シュトゥットガルトに残る。

 売却は、独占禁止法当局の承認手続きを経て完了する。

 ボッシュは2015年半ばにSG売却の検討を始めたが、各地で起きた従業員の抗議運動で頓挫した経緯がある。SGは同年に約11億ドルを売り上げた。

 SGは、市場が飽和状態となっている先進国を中心にデンソー、仏ヴァレオ、米デルファイと競合している。

 ZMJとCRCIはSGを取得したことで、まだ成長の余地がある中国市場での地盤強化を狙う。ZMJは、自動車部品のほか炭鉱の採掘装置などを生産している。