Friday, July 07, 2017 10:52 AM

新種の変成器で再生可能電力の配電スマート化

 ノース・カロライナ州立大学の研究者らは、ソリッド・ステート・トランスフォーマー(SST=solid-state transformer)を活用して配電網をスマート化するための複雑な演算モデルを開発した。

 R&Dマガジンによると、その演算モデルは、住宅や商業施設が発電する再生可能エネルギーを送電網に取り込み、効率よく配電するうえで、大きな進歩をもたらす可能性がある。

 「個別のSSTがうまく機能することは証明されている。しかし、2010年以降、それがマイクログリッドの一部としてどう機能するのか、そのマイクログリッドがさらに大きな送電網のなかでどう機能するのかが課題となってきた」と、ノース・カロライナ州立大学の準教授で今回の研究論文の共著者アランヤ・チャクラボーティ氏は説明した。

 「これは電力業界にとって間違いの許されない部分だ。この概念が送電網の安定性と信頼性を損ねずに効率を高め、投資価値があることを確認する必要がある」。

 チャクラボーティ準教授の研究班では、SSTや再生可能エネルギー源、蓄電装置で構成された配電網の動作を模擬実験する拡張可能のモデルを開発した。このモデルを使うと、どんな規模の配電網でもその動作を予測できる。

 分散型再生可能エネルギーの電源を送電網に統合するには、あらゆる水準の発電と蓄電の状況を把握して、需給均衡をとる必要がある。

 「この問題への対応力はSSTの特徴の一つだ。SSTが送電網でうまく機能することは分かっているため、次の一方は、SSTがシステムの負荷を瞬時に調整できるようにするためのアルゴリズムを開発することだ」と、ノース・カロライナ州立大学のイクバル・フセイン教授は説明している。

 「1年以内、願わくば6ヵ月以内にその機能を実演する計画だ」とフセイン教授は話した。

https://www.rdmag.com/article/2017/07/new-transformers-produce-smart-grid