Friday, September 29, 2017 12:45 PM

AES、発電や蓄電での人工知能活用を積極化

 発電および配電事業の大手AES(バージニア州アーリントン拠点)は、神経回路網設計や自然言語処理、機械学習といった人工知能技術の応用を積極化させている。

 同社は、17ヵ国で計36ギガワットのエネルギー資産を管理している。社員数は1万9000人、2016年の売上高は140億ドル。現在構築中のエネルギー資産は5ギガワット近くに上り、蓄電事業も急速に拡大しつつある。

 エネルギー・マネジャー・トゥデイ誌によると、AESでは、太陽光発電や蓄電施設が生成する大量のデータを人工知能で処理し、発電や配電、蓄電を効率化する。人工知能技術には、既存の資産に上乗せするかたちで導入できるという利点もある。

 人工知能をエネルギー管理に使用する動きは他社でも活発だ。レイセオン・ミサイル・システムズでは、ピーク時間帯の電力使用量を削減するために人工知能を活用している。

 また、グーグル傘下の英ディープマインド(DeepMind)は、イギリスの電力会社ナショナル・グリッドと協業し、需給均衡調整に人工知能技術を応用している。

 太陽光発電の構成比率が高まるにつれ、需給均衡調整は複雑になりつつあるが、ナショナル・グリッドは、ディープマインドのアルゴリズムを活用することで、需要パターンを正確に予測し、配電システムを効率化できると説明している。

https://www.energymanagertoday.com/energy-sector-embracing-artificial-intelligence-0172225/