Tuesday, October 03, 2017 11:13 AM

業務連絡の記録管理にブロックチェーン

 コロラド州デンバーと英国に拠点に置く法人向けデジタル・コミュニケーション・プラットフォーム提供の新興企業インヴォートラ(Invotra)は2日、ブロックチェーンを使った世界初の業務連絡管理システムを市場投入した。

 インヴォートラは、オンライン・イントラネット・ソフトウェアと業務デジタル化サービスを提供する急成長中の新興企業。同社は現在、米環境保護団体のシエラ・クラブと英中央政府の45%にデジタル・コミュニケーション・プラットフォーム群を提供している。

 会社や省庁機関の業務連絡の大部分は電子メールやデジタル書類としてオンラインでやり取りされる。その量があまりも膨大になったため、意思決定や協業、やり取りの過程を明らかにするにはかなりの手間ひまがかかる。

 シスコン誌によると、インヴォートラのフィンタン・ガルヴィンCEOは、オンライン・プラットフォーム群を使った業務連絡や協業にブロックチェーン技術を活用することで、必要な情報を必要なときにすぐに見つけられるようになり、時間浪費を削減しながら企業統治のあり方をさらに公明正大にできる、と説明する。

 同社のシステムは、オンライン上でのすべてのやり取りを、「合意」「コメント」「意思決定」「完了」「案」「ニュース」「事象、ノート」「問題」「リスク、質問」に分類する。最終意思決定の部分は、コードを使ってブロックチェーンと連結されることで、ハッキングや改ざんの心配がない安全な記録と保存を可能にする。

http://news.sys-con.com/node/4170645