Thursday, October 26, 2017 10:42 AM

GE、プリディックス上で末端電算を拡充

 GEは25日、産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)プラットフォームのプリディックス(Predix)を含む末端=クラウド間(edge-to-cloud)技術や産業用製品群の拡充を発表した。

 末端=クラウド間は、産業向け電算システムの現場(末端)機器類とクラウド電算システムの接続性および接続網経由でのデータ収集および解析機能をおもに指す。

 ZDネット誌によると、GEは、新たな末端電算処理機能をプリディックスに追加することで、現場における接続性問題や通信遅延問題、そのほかの課題を解消し、各種の業務用アプリケーション群を現場投入しやすくし、産業機器類接続網の末端におけるデータ解析の機能を向上させる。

 末端電算(エッジ・コンピューティング)は昨今に重視されるようになった概念で、データ・センターから遠く離れた産業設備の現場で集められるデータの解析を現場付近で実行することで、遅延や接続性の問題を回避し、データ解析結果を現場で即時反映させるシステムだ。

 プリディックスには、接続網の末端に対応したIIoT機能のプリディックス・エッジがあり、一つの機器から最大20万台の端末を接続化させるシステムをサポートする。そこに、プリディックス・マシーンという新機能を追加し、マイクロサービス基盤のアプリケーション群を顧客企業の仮想データ・センター群の末端で走らせるようにする。

 GEはそれと同時に、プリディックス・コンプレックス・イベント・プロセッシングという新機能も発表した。同機能は、より高速かつ高効率のデータ解析を可能にする。

 GEはさらに、各種のプリディックス機能をマイクロソフト(Microsoft)のパブリック・クラウド・プラットフォーム「アジュール(Azure)」でも稼働するようにした。

http://www.zdnet.com/article/ge-digital-expands-edge-capabilities-on-predix/