Tuesday, November 28, 2017 10:02 AM

放射線科向けに人工知能技術を共同提供へ

 エヌビディア(Nvidia)とニュアンス(Nuance)は27日、医療機関における人工知能(AI)活用を支援する技術サービスを提供することで業務提携したことを明らかにした。

 ベンチャービート誌によると、ニュアンスは同提携のもと、ニュアンスAIマーケットプレイス・フォー・ダイアグノスティック・イメージング(Nuance AI Marketplace for Diagnostic Imaging)を提供する。同製品は、エックス線画像の分析ツール群やそのほかの放射線ツール群を医療専門家らが簡単に発掘できるオンライン拠点(いちば)として機能する。

 人工知能開発業者らは、ニュアンスのパワーシェア(PowerShare)網で訓練した分析モデル群を同マーケットプレイスで流通させ、医師や医療画像専門家たちに人工知能ツール群を売り込むことができる。

 パワーシェア網に試験的に参加する医療機関や放射線科は、のちにパワーシェアに加入できる。いったん加入すると、パワースクライブ(PowerScribe)というソフトウェアが、関連性のある症例にAIアルゴリズムを自動的に適用する。

 一方、エヌビディアのデジッツ(Digits)という開発者向けツールは、ニュアンスとの提携を受けて、開発者らがアルゴリズムをパワーシェアに直接供給できるよう更新される。

 両社の提携は、訓練(機械学習)済みの分析モデル群に医療専門家たちが簡単にアクセスできるようにすることで、機械学習の台頭と普及の恩恵を医療機関が受けられるようにすることを促進することが狙いだ。

https://venturebeat.com/2017/11/26/nvidia-and-nuance-team-up-on-ai-for-radiology/