Friday, December 22, 2017 11:17 AM

法律関連書類とビッグ・データ解析で将来予想

 訴訟関連文書や特許出願文書を大量に分析してパターンを理解し、将来の結果の予測に役立てようとする試みが、ジョージア州立大学で進められている。

 ナショナル・ジュリスト誌によると、同大学は、新しく設立されたリーガル・アナリティクス・ラブ(Legal Analytics Lab)で、その取り組みを開始した。同研究室では、おもに民事訴訟や知的財産権、企業の社会責任にかかわる分野に特化する。

 「法律と実業の交わる部分で革新的なデータ分析を行ってきた」「この研究室でそれをさらに追求していく」「ジョージア州立大学は、学際的な協業を特色としている。経営学部と法学部の協力によって、両分野の理論と実践が進歩するだろう」と、リチャード・フィリップス経営学部長は話した。

 同大学の取り組みでは、学生が同研究室の教職員や提携企業の担当者らと一緒になって、大量のデータのなかから企業や法律事務所の予測や判断に役立つパターンの発見を試みる。テキスト採掘や機械学習、イメージ分析のツール群が活用される。

 すでに開始された研究では、国際的な保険会社の開示文書をデータ採掘し、証券関連の集団訴訟の予測材料を探そうとしている。また、米国労働省が関係した雇用関連訴訟の判決を分析して、正社員と契約社員が法廷でどのように区別されるかを把握しようとしている。さらに、金融関連技術の特許とその影響力を理解するために機械学習も使用している。

http://www.nationaljurist.com/prelaw/legal-analytics-lab-explores-intersection-business-big-data-and-law