Wednesday, January 31, 2018 11:08 AM

農業用の軽量ロボットで問題解決

 農業用ロボットを開発するデンマーク企業アグロインテリ(Agrointelli)は、ぬかるみでも作業できる先進技術搭載型の軽量ロボットを開発した。

 クリーンテクニカ誌によると、デンマークはこの冬、強風が続いて風力発電が威力を発揮している一方で、雨も多く、畑が浸水して農業関係者を悩ませている。そうしたなか、アグロインテリのオール・グリーンCEOは、デンマークのラジオ番組で最近、次のように語った。

 「トラクターの多くは重すぎて、ぬかるんだ畑では使えない。幅4メートルの農作業機器を取り付けたトラクターは、重さ5トンをはるかに超えることも多い。しかし、当社のロボットは、2トン足らずで同じ作業を行える」。

 同社が商業化した農業用ロボットの第1号機は「ロボッティ(Robotti)」と呼ばれ、小型トラクターと同じ機能を持つだけでなく、運転者なしでも作業を進めることができる。

 初機種はディーゼルを燃料とし、タマネギやキャベツ、ニンジといったど列状栽培作物の雑草除去に適している。

 「2輪モジュールのあいだに、器具を取り付けるための3点ヒッチを標準装備している。ロボッティ自体の重さは600キログラムだが、積載能力は750キログラムに達する。4輪駆動で最大速度は時速8キロメートル。スマートフォンやタブレットから操作できる」と、同社のウェブサイトは説明している。

 同社は現在、ロボッティの電動機種も開発中で、その試作機が試験されている。

 アグロインテリは、ソフトウェアの開発を重視しており、ロボッティに搭載されている機械視認機能や移動案内機能はかなり高度だ。同社はさらに、重機メーカーのためのソフトウェア・ソリューション開発も手がけている。

https://cleantechnica.com/2018/01/29/unexpected-advantage-agricultural-robots-lightweight/