Monday, March 19, 2018 10:53 AM

IBM、企業の人工知能活用支援を強化

 IBMはこのほど、各社が社内に蓄積するデータから洞察を導き出すことを簡便化するクラウド・プライベート・フォー・データ(Cloud Private for Data)という新しいデータ科学プラットフォームを発表した。

 チャンネルライフ誌によると、同製品は、データ科学とデータ工学、そしてデータ・アプリケーション構築機能を統合したプラットフォームで、IoT(Internet of Things)検知器や電子商取引、モバイル端末、そのほかさまざまのデータ源から集められる膨大な量のデータを解析する事象本位型アプリケーション群の構築と活用を簡便化する。

 「世界中の多くの会社は現在、事業を変革する原動力に人工知能を活用する方向に向かっている」とIBMアナリティクスのロブ・トーマス統括責任者は指摘する。

 「そのためには、データの収集と管理、そして分析を可能にする情報管理構造を進化させて整備する必要がある」「今回発表したプラットフォームは、事業や業務を進化させるデータ科学技術と強力な機械学習技術を提供するものだ」。

 IBMには、IBMクラウド・プライベートというプラットフォームがあり、クラウド・プライベート・フォー・データは一つのアプリケーション層としてそのうえに構築された。近い将来には、すべてのクラウド電算環境で走るようになり、金融や医療、製造を含むあらゆる産業界向けに提供される。

 同社はそれと同時に、データ・サイエンス・エリート・チームという無料のコンサルティング機能も発表した。データ科学に関する課題の解決を助けることで、顧客企業らが人工知能の活用を強化することを支援する。

https://channellife.com.au/story/ibms-new-ai-team-help-businesses-make-most-new-platform/