Friday, April 06, 2018 10:58 AM

三井化学、オハイオにミラストマー生産設備を新設

 三井化学(東京都)は、北米にオレフィン系熱可塑性エラストマー「ミラストマー」の生産設備を新設する。

 同社ウェブサイトによると、場所は三井グループの米製造拠点であるアドバンスト・コンポジッツ(Advanced Composites、オハイオ州)のオハイオ工場内。新設備は2019年1月に着工し、同年6月に完工、10月から営業運転を開始する予定。

 三井グループは、米国以外では日本、欧州、中国に製造拠点を持つ。

 軟質樹脂のミラストマーは、オレフィン系ゴム、オレフィン系樹脂を主成分とし、軟質樹脂の中でも密度が低く、軽い上に成形加工性に優れるという特長があり、塩化ビニルや加硫ゴムの代替材料となる。

 自動車部品のほか数多くの用途で使われ、今後も自動車の内装表皮、ウェザーストリップ、エアバッグ・カバー、ステアリング・ブーツといった用途を中心に、世界で需要が高まると見込まれる。特に北米では、自動車の内装表皮用途の需要拡大が見込まれる。

 北米でのミラストマー販売は、Mitsui Chemicals America(ニューヨーク州)を通じて行う。