Tuesday, April 10, 2018 10:26 AM

ネクストシフト・ロボティクス、新システムを披露

 ネクストシフト・ロボティクス(NextShift Robotics)は、オンライン小売業の倉庫向けに新型のロボティクス・システムを開発した。

 モダン・マテリアルズ・ハンドリング誌によると、同社のシステムは、台車ロボットと作業員が独立して作業するという取り組み方が特徴で、電子商取引会社の配送センターや倉庫における注文処理(商品を特定し、保管場所から取り出して、梱包場所に運び、発送準備する)を「劇的に効率化するとともにコストを削減する」と同社の共同創設者メアリー・エレン・スパーロウCEOは話す。

 「われわれのロボットは作業員と協業するが互いの仕事に影響をおよぼさずに、商品を迅速かつ効率的に取り出す」「作業員は自分の持ち場内にとどまり、ロボットが搬出搬入といった重労働をこなし、広大な配送センター(倉庫)内で商品を運ぶ」。

 「われわれのシステムは、独自のアルゴリズムによってスループット(一定時間あたりの処理量)を大幅に拡大させた」「個々の注文処理を独立させて最適化するため、ロボットも作業員もどちらかが主導することはない」「そのため、一方が片方に従ったり、あるいは待ったりといったこともなく、互いに独立して作業できる」と同氏は説明する。

 同社の台車型ロボットは、倉庫向けに特化して設計された。同システムは、倉庫内の明るさを検知し必要に応じて照明をつけ、障害物をよけながら自律移動でき、商品の取り出しや運び入れに対応する。また、作業員らをほかの物体と見分けることで作業員にはつねに道を譲り、作業員が休憩中にも働き続ける。

 同社によると、同システムの実装は簡単で、使いこなすために必要な訓練は最小限。同システムは導入から4〜6週間で完全稼働できるようになり、倉庫業務を2〜6倍効率化し、さらに、投資回収期間はわずかに1年未満と非常に短い。

https://www.mmh.com/article/nextshift_robotics_unveils_new_robotics_system