Thursday, April 12, 2018 10:47 AM

クアルコム、高性能視覚チップを市場投入

 クアルコム(Qualcomm)は11日、モノのインターネット(IoT=Internet of Things)向けの同社初のSoCs(system-on-chips)として、ヴィジョン・インテリジェンス・プラットフォーム(Vision Intelligence Platform=VIP)という新たなチップ仕様を発表した。

 スナップドラゴン(Snapdragon)というスマートフォン向けチップで大成功した同社は現在、スマートフォン以外の事業を成長させることで、収入源の多様化に注力している。VIPはその一環だ。

 ホット・ハードウェア誌によると、VIPは、10ナノメートルFinFET(Fin Field Effect Transistor)の先進的加工方法によって生産され、QCS605とQCS603の2種類で構成される。両方とも、内蔵型デジタル・カメラの演算処理回路や機械学習機能に強力な電算力を供給できるよう設計されている。

 同社は、IoT網に接続された警備用カメラやロボット、スマート・ディスプレイといった製品群がデータの即時処理や即時転送といった末端電算能力を求められるようになっている昨今の市場動向を背景に、VIPによってその需要を取り込む考えだ。

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