Thursday, April 19, 2018 9:58 AM

法人向けセキュリティー機能に人工知能を活用

 IBMは、人工知能を活用した先進的なセキュリティー技術とサービスを開発した。

 コンピュータ・ビジネス・レヴュー誌によると、IBMの新技術にはレジリエント・インシデント・レスポンス・プラットフォーム(Resilient Incident Response Platform=回復力のあるIRP)が含まれる。企業や団体はそれをIBMのインテリジェント・オーケストレーション(Intelligent Orchestration)と組み合わせることで柔軟かつ迅速に対応することが可能となる。

 同IRPは、セキュリティー上の出来事対応処理群を組織的に指揮かつ自動化する有力製品で、それを採用する会社にとって、自社の既存セキュリティー・システムと簡単に統合できるという利点がある。

 IBMは、インテリジェント・オーケストレーションの提供にあたり、シスコ(Cisco)やマカフィー(McAfee)と提携し、各社が提供するセキュリティー機能および技術の生態系と統合することで、各種のソリューションやツールを顧客独自の業務過程に導入してそれぞれのあいだでデータや機能を共有できるようにする。

 IBMはまた、人工知能とヒューマン・インテリジェンスを連動させるサービスとしてIBMエックス・フォース脅威管理(IBM X-Force Threat Management)を開発した。同社と提携会社のツール群を新プラットフォームの機械学習ならびにアルゴリズムと統合することで、IBMセキュリティー・サービシズ(IBM Security Services)が顧客に提供する脅威管理サービスを自動化する。

 新プラットフォームではさらに、解析機能も大幅に拡充されるとともに、偽陽性や重複セキュリティー警告の処理、セキュリティー専門家による事象調査要請といった特定の処理を自動化する機能も追加された。

https://www.cbronline.com/news/ibm-security-uses-ai