Thursday, April 26, 2018 11:33 AM

トムトムの1Q、予想以上の利益〜自動車向けビジネスが大幅増

 オランダのナビゲーション・デジタル地図大手トムトムは、2018年1〜3月期に予想以上の利益を計上した。

 オートモーティブ・ニュースによると、利払い・税引き・減価償却前利益(EBITDA)は5330万ドル(4300万ユーロ)となり、予想の4210万ドルを大幅に上回った。売上高は、個人向け携帯ナビゲーション機器(PND)事業の縮小が続いているため前年同期比10%減の2億3760万ドルとなったが、自動車業界向け販売は9650万ドルと42%の増加を記録した。

 通年の売り上げは17年の11億2000万ドルから9億9000万ドルに減少する見通しで、自動車業界向けビジネスも、ハロルド・ゴディンCEOは株主総会で「今年は取引額が前年より少なくなると思う」と述べている。

 トムトムは自らを、運転支援システムや自動運転車に重要な役割を果たすナビゲーションおよびマッピング技術のプロバイダーと位置づけており、グーグルやヒア(HERE)と競合しているが、独自動車部品大手ボッシュや中国の検索エンジン最大手バイドゥ(百度)などと提携している。

 18年3月には、事業の一部または全体の売却先を探すためドイツ銀行と契約したと報じられたが、同社はこれを否定している。

http://www.autonews.com/article/20180417/OEM10/180419783/1528