Thursday, May 17, 2018 9:55 AM

エネルギー業界向けIIoTに指紋認証技術

 産業界向けセキュリティー技術を開発するゼイジ・セキュリティー(Xage Security、カリフォルニア州パロ・アルト拠点)は、指紋認証技術を活用したエネルギー業界向けソリューションを発表した。

 同社は同ソリューションについて、産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)によって多くの装置やシステムが相互接続されつつあるエネルギー業界の状況に対応するもの、と説明している。

 エネルギー業界の多くの企業は現在でも、IIoTがもたらす接続化されたシステムの規模や複雑さに対応できない旧式セキュリティー・システムに頼っている。

 グローブ・ニューズワイヤーによると、ゼイジの新しいソリューション「ゼイジ・フォー・エネルギー(Xage for Energy)」は、旧式システムに対して分散型かつ拡張可能のセキュリティー層をもたらすことで、サイバー攻撃の脅威に対する防御力を強化する。

 「大きなセキュリティー・リスクをもたらさずにIoTを導入するには、分散型のセキュリティーが必要だ。適切なセキュリティー対策を講じなければ、IoTがもたらす利点よりも欠点のほうが大きくなってしまう」と、同社のダンカン・グレートウッドCEOは話す。

 ゼイジはこれまでにも、遠隔認証やアクセス管理といったセキュリティー製品を提供してきた。ゼイジ・フォー・エネルギーは、指紋認証技術を応用して、通信網に接続された数千という分散型エネルギー資産を管理する。

 同ソリューションは、HMIやDCS、RTU、SCADAのシステムをサイバー攻撃から守り、アプリケーション・レベルの認証を実行してアクセスやデータ交換を管理する。さらに、RBAC(Role-Based Access Control)によってアクセス管理と遠隔監査を実行し、システム中断時間を最小限に抑える。

https://globenewswire.com/news-release/2018/05/14/1501820/0/en/Xage-Launches-Patented-Security-Solution-to-Protect-Energy-Industry-Against-Mounting-Cyberattacks.html