Thursday, June 14, 2018 10:14 AM

セールスフォースとグーグル、データ共有を強化

 セールスフォース(Salesforce)とグーグル(Google)は13日、グーグル・アナリティクス(Analytics)360とセールスフォース・マーケティング・クラウドのあいだでデータを共有する計画を明らかにした。

 両社は、セールスフォースのCRM(customer relationship management)データとグーグルのアナリティクス360およびグーグル・ビッグクエリー(BigQuery)を相互運用可能にすることで2017年秋に合意し、2018年1月にそれに着手している。両社が今回発表したデータ共有合意はそれを拡大させるもの。

 テッククランチ誌によると、今回の提携では、セールスフォースの販促ソリューションの利用者らが、グーグルのウェブ分析データを使えるようにすることで、より個人化された顧客関係強化や販促を展開しやすくする。

 今回のデータ共有機能は、両社それぞれのソリューションで運用される二つの場所に保存されたデータの監視を劇的に簡便化する。ただ、データ共有が拡大かつ簡便化されることで、利用者データのプライバシー懸念も浮上する。

 セールスフォースのボニー・ハニア製品販促担当上席副社長はその点について、個々の消費者に関する特定情報をいっさい共有しないことで保護される、と強調する。その背景には、欧州連合が最近に発効させた一般データ保護規則(General Data Protection Regulation=GDPR)に準拠することで、欧州市場での利用促進を狙うという考えもある。

https://techcrunch.com/2018/06/13/salesforce-deepens-data-sharing-partnership-with-google/