Thursday, July 26, 2018 10:50 AM

ウィーパワーのプラットフォームに2000人が登録

 ブロックチェーン技術を使ったエネルギー取り引きプラットフォームを開発するウィーパワー(WePower、英国領ジブラルタル拠点)は、アルファ版の利用者登録受け付け開始から数時間で約2000人を登録した。

 グリーンテック・メディアによると、同プラットフォームのアルファ版に登録したのは、電気代の節約を希望する個人利用者たちで占められる、と同社は説明している。

 同社は、法人顧客との電力購入契約も模索しており、現在、いくつかの見込み顧客と協議を進めている。

 アルファ版は2018年11月まで改良を重ねたあと、スペイン南部の太陽光発電所からのエネルギー購入をめぐる競売プラットフォームとして運用される計画だ。

 ウィーパワーでは、同プラットフォーム上に新しい機能を徐々に追加している。最初に導入されたのは競売機能で、すでに300メガワットの電力取り引きに対応できる。

 スペインの太陽光発電開発会社コンキスタ・ソーラー(Conquista Solar)は、ウィーパワーのプラットフォームを使って50メガワットの施設6ヵ所の開発費用を調達したい考えだ。

 コンキスタのような開発業者にとって、同プラットフォームは、従来型の資金調達過程を迂回できるという利点がある。

 コンキスタは独自のエネルギー・トークンを発行し、トークン1個につき1キロワット時の電力購入と見なす。開発する発電量の最大20%をそのトークンとして販売する計画だ。

 ウィーパワーのニコライ・マーティニウクCEOは、現行の卸売価格より20%前後の低価格で電力購入できる可能性があると説明している。

https://www.greentechmedia.com/articles/read/wepowers-blockchain-platform-launch-attracts-thousands-of-users#gs.w1ZzmeY