Wednesday, October 17, 2018 10:01 AM

NTTコム、製造現場のデジタル化を支援

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)とアヴィーヴァ(AVEVA)は、東南アジアの製造業者を対象に、デジタル化を支援するソリューション「スマート・ファクトリー・パッケージ(Smart Factory Package)」の提供を開始した。

 アヴィーヴァは、工学および産業用ソフトウェアの開発会社で、本社を英国ケンブリッジに置いている。

 コンサルティング大手マッキンゼー(McKinsey)の最近の調査によると、東南アジアの製造業者の96%は、デジタル変革によって新たな事業モデルが創造されると考える一方で、デジタル化に着手した会社の割り合いはわずか13%だった。また、デジタル化の障害として多く指摘された要因は、情報不足、内部システムの統合欠如、人材不足だった。

 両社は、それらの課題に応えるためにスマート・ファクトリー・パッケージを共同開発した。

 ビジネス・インサイダー誌によると、同ソリューションは、アヴィーヴァの産業用ソフトウェア「ワンダーウェア(Wonderware)」とNTTコムのクラウド電算プラットフォーム「エンタープライズ・クラウド」を組み合わせ、費用対効果を高めながら拡張可能のデジタル化を製造現場にもたらす。

 同ソリューションは、産業用モノのインターネット(IIoT=Industrial Internet of Things)を活用することで、製造現場のデジタル化を支援する。利用会社はそれによって、検知器群から集められる大量のデータを拡張可能のクラウド・プラットフォームと先端データ解析機能で処理でき、ビジネス・インテリジェンスの獲得や意思決定に役立てることができる。

 NTTシンガポール(NTT Singapore)はスマート・ファクトリー・パッケージについて、「すぐに利用できるソリューションであり、(デジタル化を)小さく始めて、必要に応じて迅速に拡張できる」と話した。

https://markets.businessinsider.com/news/stocks/ntt-com-and-aveva-launch-smart-factory-package-to-enable-digital-transformation-across-manufacturing-operations-1027618646