Tuesday, November 06, 2018 9:15 AM

LG化学、革新的な電池技術の公開コンテスト開催

 韓国の先進リチウムイオン電池製造大手LG化学は、新しい電池技術の開発に取り組む新興企業を支援するため、初の公開イノベーション・コンテスト「The Battery Challenge」を開催する。

 オートノマス・ビークル・テクノロジーによると、バッテリーの素材▽管理と制御▽設計・製造・加工▽リサイクルと再生…の4分野を設定し、2日に参加申請を締め切った。詳細は公式ウェブサイト(https://batterychallenge.co/)で説明されている。

 同コンテストは、全参加社にバッテリー分野を変革するような技術の説明と事業計画の提出を求めている。それらを慎重に分析、評価して上位8社を選ぶ予定で、選ばれた企業は2019年2月ごろシリコンバレーで行われる発表会に招待され、そこでビジネスプランを説明する。最終選考は、業界における実行可能性とマーケティングの可能性を考慮し、各事業計画と発表内容の総合評価して行う。

 LG化学は「正式なパートナーシップ契約を通して190万ドルの資金を受け取る機会を提供し、共同研究を通して関連技術を伸ばしていく」と話している。

 LG化学の電池製造は、電極とセパレータ層を重ねる「ラミネーション・アンド・スタッキング」技術を使って行われる。この方法は電気自動車(EV)やその他の用途で内部空間効率を最大化することによってエネルギー密度を高めるといわれている。

 同社は電池分野の革新的な研究・開発(R&D)への投資を強化し、収容人数または積載量の多いEVなどの用途で従来のバッテリーの限界を大きく広げたいと考えており、革新的技術を持つ新興企業の掘り起こしと支援もR&Dに含めていく。

https://www.autonomousvehicletech.com/articles/1233-lg-chem-is-hosting-the-battery-challenge