Friday, November 09, 2018 8:43 AM

コンチネンタル、クーパーの防振部品事業を買収

 コンチネンタルは米クーパー・スタンダード(ミシガン州)から騒音・振動・ハーシュネス(NVH)部品事業を2億6550万ドルで買収することで合意した。

 オートモーティブ・ニュースによると、クーパーのNVH事業はカナダ、フランス、インド、米国で5工場を運営し、約1000人を雇用している。合意は、クーパーがフランスの防振部品事業とインドの合弁会社のほとんどすべてについてもコンチネンタルに譲渡する内容になっている。買収手続きは、関係各国の独禁当局の承認を経て2019年上半期に完了する予定。

 クーパー防振部品には、エンジンおよびトランスミッションのマウント(搭載部分)、制御アームなどのサスペンション構成部品で使われるゴム製ブッシング、サブフレームのマウントなどがある。

 コンチネンタルのハンスユルゲン・ドュンジング取締役(コンチテック部門担当)は「当社の防振事業と世界各地で自動車産業に貢献する能力が強化される」と話した。

 クーパーのNVH事業はコンチネンタルのコンチテック(ContiTech)部門に統合される。同部門はブラジル、中国、フランス、メキシコ、スロバキア、米国で計2600人を雇用している。

 クーパーのジェフリー・エドワーズCEOは、中核でない事業を売却したと説明した。クーパーの主力事業は、シーリングシステムと燃料供給・ブレーキの配管など。