Wednesday, January 16, 2019 9:30 AM

ペンサ、店舗用在庫管理システムを開発

 テキサス州オースティン拠点の新興企業ペンサ・システムズ(Pensa Systems)は、自律飛行する小型無人航空機(ドローン)と機械視認(computer vision)アルゴリズム、人工知能を活用し、店舗の商品棚にどの商品がどれくらい残っているかを「理解」する小売業界向け在庫管理システムを開発した。

 ベンチャービート誌によると、ペンサは、同社に投資する酒類製造大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(Anheuser-Busch InBev)やそのほかのブランド、小売業者らと提携し、ペンサの技術の試験を複数国ですでに実施した。

 ペンサの在庫管理システムは、商品棚をスキャンするカメラを搭載したドローンと、ドローンと無線接続したインテル製の末端電算用サーバー、そして自己学習アルゴリズムを使う。店内を飛行するドローンによって商品棚をスキャンし、商品棚の状態を自動的に検知する。

 ペンサによると、同システムは、ロボットや「スマート商品棚」を利用する競合ソリューションに比べて拡張性にすぐれ、安価で精度も高い。「サブスクリプションとしてのデータ(data-as-a-subscription)」モデルを採用することで、利用会社側の支出もおさえられる。

 カナダの店舗で2週間にわたって実施された試験では、ペンサのドローンを使って商品棚と飲料用冷蔵庫をスキャンし、1時間ごとに在庫データを収集した。その結果、陳列棚の商品切れを98%の確率で見つけることができた。

 小売業界では昨今、店内業務効率化や物流効率化に先進技術を応用する努力が強まっている。ウォルマートの場合、アラート・イノヴェーション(Alert Innovation)と提携し、大量の商品のなかから特定の商品を選んで自動で運ぶアルファボット(AlphaBot)を導入する計画を2018年8月に明らかにした。

https://venturebeat.com/2019/01/13/pensa-systems-uses-autonomous-drones-to-track-store-inventory/