Wednesday, February 06, 2019 9:15 AM

ブルー・プリズムとオラクル、金融向け自動化機能を統合

 人工知能を使った業務過程自動化技術を開発するブルー・プリズム(Blue Prism)は、オラクル(Oracle)の金融サービス事業部門が提供する金融犯罪対応アプリケーションに自社製品を統合する。

 PRニューズワイヤーによると、ブルー・プリズムのデジタル・ワークフォースという製品はそれによって、オラクルの金融サービス事業部門「ファイナンシャル・クライム&コンプライアンス・マネジメント(FCCM)」製品に統合される。オラクル製品を使っている金融サービス会社らはその結果、金融犯罪対策の業務の流れを自動化して業務効率を向上できる。

 金融犯罪の手口が高度化していることから、銀行をはじめとする金融サービス会社にとって、疑わしい案件をすばやく効率的に調査する能力を持つことは不可欠の要件となっている。不正調査担当者の人数を単純に増やすのは持続可能の対応策とは言えず、資源の効率的管理の重要性が高まっている。

 デジタル・ワークフォースは、オラクルのFCCM製品群の一部であるエンタープライズ・ケイス・マネジメント(ECM)に統合され、不正調査業務に高速かつ正確な分析機能をもたらす。通常と異なる処理過程や怪しい動きを自動検知して担当者らに通知することで、不正行為や違法行為の可能性を早期発見できるようにする機能が同統合によって強化される。

 統合機能は、金融サービス会社が案件管理の仕様を柔軟に設定できるようにするため、調査能力や規則遵守を競争力に変えることができる、とブルー・プリズムは説明している。

 「当社のロボティック業務過程自動化(RPA=robotic process automation)技術によって、人の能力とデジタルの能力を組み合わせて業務を完遂できるようになる」と、ブルー・プリズムのジョン・ウォルデン最高技術責任者は話す。「当社のプラットフォームには、緻密な監査機能と柔軟性が組み込まれているため、金融サービス業界で多大な成功を収めてきた」と同氏は述べた。

 デジタル・ワークフォースは世界各地で1000社以上に導入されている。

https://www.prnewswire.com/news-releases/oracle-and-blue-prism-join-forces-to-automate-and-modernize-compliance-platforms-within-financial-services-sector-300789345.html