Thursday, April 25, 2019 10:07 AM

EV販売、次の10年で急増か〜BCGが予想

 米国内では次の10年で電気自動車(EV)の需要が高まり、電力網(グリッド)の大容量化に投資する電力会社に増収をもたらしながらEVの充電や関連サービスが充実するという予想を、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が発表した。

 ロイター通信によると、BCG報告書は、現在は新車販売のほんの一部でしかないEVの消費者需要は今後著しく増大すると見込んでいる。

 BCGの予測では、2030年までに米新車販売台数の20〜30%をEVまたはハイブリッド車(HV)が占めるようになる。情報サイトのインサイドEVによると、18年の米新車販売に占めるプラグイン・ハイブリッド車(PHV)およびEVの割合はわずか2%だった。

 充電施設の規模や特定の時間に充電できる容量が今よりも高まれば、30年までに国内を走る車両の12%がPHVかEVになると、BCGは予想している。

 また、調査報告書は電力会社に対し、サービス範囲の拡大や、EVの充電料金を固定化するサブスクリプションサービスのような選択肢の提供を検討すべきだと提案している。同時に、電力需要のピーク時以外や夜間に、自動的に車の充電を行うような無料の家庭充電器を利用者に供給することも提案している。

https://www.reuters.com/article/us-autos-electric-study/electric-vehicle-study-sees-opportunity-for-utilities-idUSKCN1RZ0BL