Tuesday, September 13, 2016 10:04 AM

日本勢が欧米ブランド圧倒〜全米オープン、選手のウェア

 11日に終了したテニスの全米オープンは、会場に詰めかけた観客の大半はニューヨーク市民だったものの、出場選手が着用したゲームウェアでは日本のブランドが圧倒的な存在感を見せた。

 ブルームバーグ通信によると、男子シングルスではヨネックスのウェアを着たスタン・バブリンカ(スイス)が、ユニクロとスポンサー契約を結んでいる世界ランキング首位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破って優勝した。両選手が準決勝で対決したのも、ユニクロと契約する錦織圭と、アシックスがスポンサーのガエル・モンフィス(フランス)だった。

 2016年の世界4大大会を振り返ると、男子シングルスでは日本のアパレルメーカーと契約する選手7人が準決勝に進出し、ナイキとアディダス、ニューバランスの欧米ブランドと契約する選手の合計を上回った。

 日本メーカーの海外攻勢は、国際販売の強化と同時に高齢化と人口減少、景気低迷で縮小する日本市場を補うのが目的だ。ユニクロの海外店舗数は国内を上回り、ヨネックスの15年海外利益は初めて総利益の過半数を占めた。

 日本のブランドが躍進するまで、男子テニス界にはナイキと契約するロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルの2大スターが君臨し、05年以降の4大大会決勝は40試合中32試合でナイキのロゴがコートを駆け回った。しかし35歳のフェデラーは全英オープンの準決勝敗退後に今季残り試合の欠場を表明し、30歳のナダルは全米オープンの4回戦で敗れた。