Thursday, September 22, 2016 10:36 AM

ユニリーバ、環境戦略を強化〜セブンス・ジェネレーション買収

 消費者用品大手ユニリーバは、自然志向をうたう日用品メーカーのセブンス・ジェネレーション(Seventh Generation、バーモント州)を買収する。

 ロイター通信によると、セブンス・ジェネレーションは再生紙を使ったティッシュペーパー、オーガニック素材の生理用品、植物性の食器洗剤など持続可能性を重視した商品を生産しており、環境問題への対応を強化するユニリーバの戦略に合致する。

 ユニリーバでは、石けんの「ダブ」やアイスクリームの「ベン&ジェリー」など、持続可能性を意識したブランドの方が紅茶の「リプトン」やスープの「クノール」などほかのブランドより好調で、近年は成長の鈍い食品ブランドを切り離し、収益性や成長が期待できるスキンケアやパーソナルケア・ブランドの買収を積極的に進めている。

 ユニリーバによると、セブンス・ジェネレーションは2015年に2億ドル以上を売り上げ、過去10年間の年平均成長率は2桁だという。ユニリーバは、15年に「ミュラド」や「ダーマロジカ」などのスキンケア・ブランドを買収した後、16年7月には「ダラー・シェイブ・クラブ」、8月には空気洗浄機の「ブルーエア」の買収を発表している。