Thursday, January 16, 2020 10:04 AM

世界のキャリヤー大手6社、5G協業団体を結成

 ベライゾン(Verizon)やヴォーダフォン(Vodafone)を含む携帯電話サービス大手(キャリヤー)6社は15日、世界市場における5G相互運用性と普及の促進を目指して協業する新たな業界団体「5Gフューチャー・フォーラム(5G Future Forum)」を立ち上げたことを発表した。

 ベンチャービート誌によると、創設6社には、両社のほかにカナダのロジャース(Rogers)とオーストラリアのテルストラ(Telstra)、南米のアメリカ・モヴィル(America Movil)、そして韓国のKTがある。

 5Gフューチャー・フォーラムは、5Gを応用した革新技術の開発と普及に照準する。特にモバイル末端電算や、劇的に改善された低遅延接続、高性能のデータ処理といった技術が中核分野となる。

 5Gフューチャー・フォーラムの声明によると、同団体は「画一的な相互運用可能仕様の策定」に注力するとともに、5G関連市場を開拓しやすくすることで、開発会社や利用会社らが5Gソリューションを越境投入および導入できるようにする考え。

 5Gフューチャー・フォーラムの加盟会社たちはまた、5Gソリューションの開発と運用においてそれぞれが発見した最善の業務手法を共有する。

 同団体に加盟するキャリヤーの数はこれから増えると予想されるが、中国のキャリヤーが近い将来に加盟することは考えにくい。同団体はセキュリティー懸念を理由に、中国のキャリヤーを排除する暫定的方針を掲げている。

 中国の5G市場が世界最大になることは時間の問題で、通信サービスおよび技術の大手らにとって中国市場は大きな商機を意味する。しかし、ファーウェイに代表される中国の通信機器メーカーらと中国共産党が緊密な関係によって、機器と通信網をスパイ活動に悪用する可能性を払拭できない。そのため、原則的な完全排除ではないものの、現時点では中国のキャリヤーや機器メーカーらは加盟できないのが実情だ。

https://venturebeat.com/2020/01/15/verizon-rogers-and-vodafone-form-global-5g-interoperability-group/