Monday, February 24, 2020 8:40 AM

ダノン、原材料追跡にブロックチェーンを活用

 食品大手ダノン(Danone)は先日、ブロックチェーン技術を応用して乳幼児用調整乳の原材料を追跡するサービス「トラック・アンド・コネクト(Track & Connect)」の提供を開始した。同社はそれによって、食品の原産地をはじめ、食品がいつ、どこで、どのように製造されているかを知りたいという消費者の要望に応える。

 ダノンが食品供給網にブロックチェーン技術を応用するのは初めて。

 ビットコイン・エクスチェンジ・ガイド誌によると、消費者は、商品包装に印刷されたQRコードをスマートフォンでスキャンすることで、原材料の生産地から店頭までの商品の流れを簡単に把握できる。

 また、商品購入後に不正開封防止シールをはがして別のQRコードをスキャンすることで、「健康や栄養モバイル・アプリケーション、情報、(取り扱いに関する)保護者向け動画、顧客ヘルプ・ライン、オンライン電子商取引サービスといった市販後サポートとサービス」(ダノン)に関する情報も取得可能だ。

 食品業界にとって、特に乳幼児向け食品の安全確保は大きな課題となっている。欧州食品安全気管(European Food and Safety Authority)は、ルクセンブルクとベルギー、フランスで2019年に起きたサルモネラ感染症の流行に乳幼児向け粉ミルクが関係した可能性を示唆した。英国では2018年7月に、ダノンの粉ミルク商品「アプタミル(Aptamil)」を与えられた少数の子どもへの健康被害が報告された。

 ダノンは、商品の原産地追跡サービスによって、乳製品業界における信用を回復したい考えだ。

https://bitcoinexchangeguide.com/danone-launches-track-connect-putting-baby-formula-supply-on-blockchain-technology/