Tuesday, February 25, 2020 9:10 AM

スチーム・トラップの監視システムに環境発電

 スチーム・トラップ(蒸気配管や蒸気使用機器の内部にたまった復水の自動排出弁)とその関連製品を製造するアームストロング・インターナショナル(Armstrong International)は先日、モノのインターネット(Internet of Things=IoT)製品を開発するエヴァーアクティブ(Everactive )と協力して、効率と効果の高いスチーム・トラップ管理製品を提供すると発表した。

 アームストロングは、スチーム・トラップを1911年に発明し特許を取得した会社で、この分野における世界最古かつ最大のメーカーの一つだ。2016年には、スチーム・トラップの故障を検出し稼働を管理するソフトウェア「セイジ(SAGE)」を市場投入した。

 かたやエヴァーアクティブは、蒸気管理やほかの産業用途の機械システム向けに、電池を必要としない無線接続のIoT製品を提供している。

 ビジネス・ワイヤーによると、セイジはこれまで、監視装置から多岐にわたるデータを自動的に収集する際、電池で動作する監視装置に頼ってきた。アームストロングは、エヴァーアクティブと協力することで、環境発電(稼働環境中の資源や動作をエネルギー源として微弱発電する概念)がもたらすわずかな電力を使って監視装置を動作させられるようにする計画だ。

 エヴァーアクティブは、スチーム・トラップ・モニタリング(Steam Trap Monitoring)と呼ばれるプラットフォームを開発してきた。同装置は、温度といったデータを継続的に監視できるため、定期的な温度測定ではかならずしも検出できないスチーム・トラップの故障をより確実に検出する。

 両社は、それぞれの技術が機能することを検証し、今回の提携にいたった。アームストロングは、スチーム・トラップ・モニタリングを統合することで、より詳細のデータをセイジにもたらせるようになる。両社は今後も協力を続け、既存の製品を統合していくほか、新しい製品開発にも取り組む計画だ。

https://www.businesswire.com/news/home/20200219005973/en/Armstrong-International-Everactive-Collaborate-Wireless-Steam-Trap