Friday, March 27, 2020 10:05 AM

企業のIT支出、コロナウイルスで低迷必至

 多くの米企業は、情報技術(IT)関連支出を削減する方針を強めている。新型コロナウイルス「コーヴィッド19」のパンデミックがもたらす世界経済への影響による業績の不確実性および不透明性がその理由だ。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、コーヴィッド19の世界的感染拡大を受けて、遠隔労働を可能にするソフトウェアや端末類、そのほかのデジタル・ツールの売れ行きが急増し、企業によるIT支出が部分的かつ短期的には増えると見込まれたが、世界的な経済活動の鈍化がそれを上回ることから、IT支出額が減少すると予想される、と米調査会社IDCは発表した。

 IDCのスティーブン・ミントン氏は、世界の供給網や貿易、事業計画が新型コロナウイルスによって停滞し、その結果、IT支出増を相殺するだけでなく大きな後退を強いることになるだろう、と話した。

 IDCでは、世界IT支出が2020年に前年比4%以上の成長を記録すると当初に予想していたが、新型コロナウイルスの悪影響によって1%前後にとどまり、IT支出総額を当初予想の2.5兆ドルから2.3兆ドルに下方修正した。

 一方、米調査会社ガートナーでは、遠隔労働を可能にするソフトウェアや端末類、そのほかのデジタル・ツールへの技術支出が2020年に2.5%増えると予想し、当初予想の2%を上方修正した。

 しかし、ガートナーのジョン=デイヴィッド・ラヴロック氏は、全体のIT支出については、当初予想の3.7%増の3.9兆ドルに達しないだろう、という見方を示した。コーヴィッド19による業績への打撃がIT支出を先送りさせるため、と同氏は説明した。ガートナーでは、下方修正した成長率とIT支出額を明示していない。

https://www.wsj.com/articles/it-spending-forecasts-take-a-hit-as-coronavirus-slams-global-markets-11583963714