Friday, April 24, 2020 10:12 AM

グーグル、広告主に身元証明を義務づけ

 グーグル(Google)は23日、すべての広告主に対し、自身の身元を証明することを義務づける方針を打ち出した。広告主らが自身をごまかしたり虚偽情報を発信したりすることを防ぐのがその目的だ。同社はそれによって、広告を出しているのが誰なのかやどこに拠点を置いているのかを消費者がすぐにわかるようにする。

 CNBCによると、消費者はこの数ヵ月ほど、たとえば偽ワクチンといった悪質広告の急増に直面し、オンライン広告市場では偽ビジネスの増加が問題化している。グーグルは、オンライン広告をめぐるそういった諸問題の深刻化を回避したい考えだ。

 グーグルの新規定によると、既存の広告主は、身元証明手続きを完了させる通知をグーグルから受け取ると、30日以内にそれを実行することが求められる。広告主がそのための必要書類を提出しなければ、グーグルは、当該広告主のアカウントを凍結し、身元証明手続きを完了するまで広告出稿を禁止する。

 消費者はその結果、ウェブサイトを閲覧中に「Why this ad?」をクリックすると、当該広告を出している広告主に関する開示情報を見ることができる。

 同社は、その手続きを近日中に開始し、消費者は同機能を2020年夏から利用できるようになる。

https://www.cnbc.com/2020/04/23/google-advertiser-verification-process-now-required.html