Monday, October 03, 2016 9:59 AM

アリババ、米国事業の戦略を軌道修正〜メイシーズでアリペイを使用可能に

 中国電子商取引最大手「阿里巴巴(アリババ、Alibaba)」傘下のオンライン決済サービス「支付宝(アリペイ、Alipay)」は、米百貨店大手のメイシーズ(Macy’s)のウェブサイトでも使えるようになったことを明らかにした。

 インターナショナル・ビジネス・タイムズによると、中国では最近、中国国外の小売大手らのウェブサイトから直接購入する若い消費者層が増えており、メイシーズでは、米国内の売上高が伸び悩むなか、中国人消費者を取り込むことで増収増益を図りたい考え。

 メイシーズとアリペイの提携は、アリババの米市場開拓戦略の変化を示す動きだ。アリババは、ニューヨーク拠点の電子商取引新興企業「11メイン(11 Main)」を2年前に買収したが運営に大失敗し、わずか1年後に買収額の3分の1で手放したという痛い経験をしている。

 アリババはそこで、米企業を米国で経営するよりも、自社サービスを米企業大手に採用してもらうことで、米市場開拓の地盤を固めるという方向に軌道修正したといえる。

http://www.ibtimes.co.uk/alibaba-shows-subtle-strategy-seed-world-alipay-1581955