Friday, August 28, 2020 10:21 AM

ユタ州、パナソニックとの提携でV2Xの公道試験を開始

 ユタ州交通局は最近、パナソニックと提携して州内の道路でV2X(vehicle-to-everything)装置の試験を開始した。期間は5年間。

 地元紙デザレット・ニューズによると、同試験では、州内の高速道路沿いに80基の次世代型路側無線ユニットを配置し、5.9GHzの無線送信機を搭載した車からデータを送信させる。

 州交通局の技術者ブレイン・レナード氏は同事業の目的について、「道路の安全性を向上させること」と話し、「自動運転車(autonomous vehicle=AV)の実現がまだ何年か先という現在、V2Xはすでに利用可能で、私たちに利益をもたらす準備ができている」と語った。

 V2Xではデータ転送が非常に重要だ。同州ビッグコットンウッド・キャニオンのS字カーブで雪の日に複数の車がアンチロック・ブレーキを使う場合、その場所に接近中の車の運転者は、車載システムが検知した瞬間に位置情報の通知を受け取れる。その結果、危険な状況を迎える前での減速が可能になる。警告は、ダッシュボードか指触操作ディスプレイ上のテキスト、ヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)、または車載音響システム経由の音声メッセージから受け取れる。

 米国には現在、V2Xを可能にする技術として専用短距離通信(dedicated short-range communications=DSRC)と携帯電話回線 (cellular vehicle-to-everything=C-V2X)の二つがある。連邦政府は、DSRCに対して積極的ではない一方、全米の交通関連団体はDSRCへの支持を表明している。

https://www.deseret.com/utah/2020/7/26/21328744/udot-v2x-vehicle-to-everything-technology-tests-hazardous-roadways-panasonic-smart-road-smart-car