Wednesday, September 16, 2020 10:13 AM

コカ・コーラ、デジタル変革強化に向けてIBMと契約

 欧州コカ・コーラ・パートナーズ(Coca-Cola European Partners=CCEP)は、デジタル変革を加速させるためにIBMと複数年契約を結び、IBM傘下のレッド・ハット(Red Hat)のオープンシフト(OpenShift)とレッド・ハット・エンタープライズ・リナックス(Enterprise Linux)を採用してハイブリッド・クラウド電算環境を構築する計画だ。

 マニュファクチャリング・グローバル誌によると、CCEPはそれによって、事業運営コストの削減とIT弾性の強化、人工知能およびデータ分析の拡充をさらに推進し、洞察の抽出と活用、そして顧客サービスの向上を目指す。

 CCEPは、IBMとの契約に際して、IT基幹設備を合理化することで業務処理過程とデータ処理、関連技術の標準化に重点を置き、データ分析やモノのインターネット(Internet of Things=IoT)、人工知能の活用強化によって、事業全般にわたって新たな洞察を各部署に提供し、事業運営にさらなる効率化をもたらすことを優先した、と説明した。

 IBMは同契約のもと、パブリックとプライベートのクラウド電算システムを融合したハイブリッド・クラウド・システムを構築して管理する。同システムには、CCEPが長年にわたって使ってきたSAP製品群も統合される。

 IBMはまた、レッド・ハットのオープンシフトを使うことで、将来に必要となるかもしれない異種パブリック・クラウド・プラットフォームとの併用を最適化できるようにする。さらに、レッド・ハット・エンタープライズ・リナックスを使うことでCCEPのIT基幹設備を公開標準基盤にし、それによってコスト効率の高いプラットフォームを整備する。



https://www.manufacturingglobal.com/technology/coca-cola-and-ibm-red-hat-partner-digital-transformation