Tuesday, September 22, 2020 11:04 AM

シリコン・ラブズとアマゾン、「サイドウォーク」で協業

 半導体および無線通信技術を提供するシリコン・ラブズ(Silicon Labs、テキサス州オースティン拠点)は、アマゾンが進めている無線通信サービス開発事業「アマゾン・サイドウォーク(Amazon Sidewalk)」に製品を提供する。

 アマゾン・サイドウォークは、自宅でワイファイ通信網を使う個人が周波帯域の一部を近所内で共有し、それによって共有無線通信網を構築する事業だ。

 アマゾンは、900メガヘルツを使用して新しい通信プロトコールを開発しつつあり、それによってスマート照明や検知器、そのほかの低コスト装置の低周波かつ低電力の通信可能範囲を大幅に拡大することを目指している。

 アマゾン・サイドウォークの利用者はそれによって、これまで家庭内無線通信網の信号が到達しにくかった自宅敷地内のどこに装置を設置しても、信頼性の高い通信を確立できるようになる。

 PRニューズワイヤーによると、シリコン・ラブズは同事業に対し、モノのインターネット(Internet of Things=IoT)開発者向けのプラットフォームとして設計された「EFTワイヤレス・ゲッコー・シリーズ(EFR Wireless Gecko Series)」を提供して、ブルートゥース低エネルギー(Bluetooth Low Energy=BLE)のプロトコールをサポートする。

 「当社とアマゾンは、メーカーがサイドウォーク向けのIoT製品を使って新たなすばらしい利用体験を創造できるよう支援していく」と、シリコン・ラブズのIoT製品担当副社長ジェイク・アラマット氏は話した。

 利用者に無償提供されるサイドウォークは、BLEのほかフリークエンシー・シフト・キーイング(Frequency Shift Keying=FSK)やチャープ拡散スペクトラム(Chirp Spread Spectrum=CSS)に対応している。

 将来的には、問題を自己診断して交換部品を注文できるツールといった新しい装置も、サイドウォークで運用できるようになる見通しだ。スマート錠のエネルギー消費を削減したり、ペットが迷子になった場合に近所内を探したりするといった新しい機能や利点が追加されると予想される。

https://www.prnewswire.com/news-releases/silicon-labs-and-amazon-collaborate-on-sidewalk-a-new-shared-network-for-iot-consumer-devices-301134290.html