Tuesday, October 20, 2020 6:06 PM

グーグル、サウジアラビア政府と提携

 グーグル(Google)は、サウジアラビアの行政と産業のデジタル化を支援する事業に乗り出す。両者は、小売や観光、技術分野に重点を置く方針だ。

 グーグルは、「グーグルとともに強く成長(Grow stronger with Google)」と呼ばれる事業によって、中東および北アフリカ地域を対象としたデジタル変革促進サービスを展開している。同社は一連のデジタル・ツール群を提供し、さらに補助金や研修制度も提供して事業開発やデジタル化を推進する。サウジアラビアとの提携はその一環だ。

 アル・バワバ誌によると、サウジアラビアでは、郵便および情報通信分野を管轄する通信&情報技術省(別名サウジ・ポスト=Saudi Post)と観光省が、グーグルとの同事業に参加する。デジタル・プラットフォームに10万社以上の国内企業を登録し、また5万人の学生や社会人を対象にオンライン販促の方法やそのほかの業務デジタル化について研修を提供する計画だ。

 「グーグルと協力してサウジアラビアの国民と国内企業、とりわけ中小企業に恩恵をもたらせることを誇りに思う」と、サウジ・ポストのアネフ・アバノミ代表は話した。同氏は、グーグルの「マイ・ビジネス(My Business)」プラットフォームを活用して10万社や商店の登録を目指す方針。

 また、グーグルの中東・北アフリカ事業責任者リノ・カタルージ氏は、「新型コロナウイルス・パンデミックのあいだ、サウジアラビアの多くの人にとってオンライン・ツールが生命線になってきた。オンラインでの機会を活用できるようになることで、サウジアラビアの住民や会社、地域社会の回復に役立つだろう」と話した。

 グーグルとサウジアラビア政府は、パンデミックによって特に大きな打撃を受けた小売および観光業界に重点を置いて、企業や個人にデジタル職能研修を提供する。同研修には、クラウドや機械学習の開発者向けの科目も含まれる。女性に重点を置いて約14万人の開発者を対象とする計画だ。

 グーグルは、中東・北アフリカ地域全体で2021年までに100万人のデジタル職能習得を支援する計画だ。

https://www.albawaba.com/business/saudi-arabia-partners-google-accelerate-kingdoms-digital-transformation-1387247