Wednesday, October 21, 2020 10:30 AM

グーグル・クラウド、レンディング・ドックAIを市場投入

 グーグル・クラウド(Google Cloud)は10月19日、レンディング・ドックAI(Lending DocAI)という同社初の住宅融資業界向けツールを市場投入した。

 テッククランチ誌によると、試験運用版が提供開始された同ツールは、住宅融資サービス会社らが申請者たちの収入や資産に関する書類を審査し与信判断する過程を機械学習によって迅速化する。

 グーグル・クラウドは、光学文字認識(optical character recognition=OCR)技術を活用したより汎用的なドキュメントAIというツールをすでに提供している。レンディング・ドックAIは、それを応用して同社が初めて垂直業界(特定の業界の上流から下流)に特化した業務自動化ツールと位置づけられる。

 「われわれの目的は、借り入れ者(消費者)と貸し手(融資サービス業者)が住宅融資の手続きを進める際に、その過程を簡素化し時間を節約して関係者全員にとってよりよい体験となる正しいツール群を提供することだ」どスデーエラ・ヴァングリ製品管理部長は話した。

 「レンディング・ドックAIを使えば、住宅融資の手続きにかかる時間とコストを削減し、データの取得と分析を合理化すると同時に、関連規制や規則類の遵守も簡便化できる」。

 同社はさらに、レンディング・ドックAIによって「アクセス管理や過程の透明性、データの常駐性、顧客管理用の暗号鍵といった各種の技術によってリスクを下げ遵守性を高めることができる」と話した。

https://techcrunch.com/2020/10/19/google-cloud-launches-lending-docai-its-first-dedicated-mortgage-industry-tool/