Thursday, November 19, 2020 9:01 AM

エッジQ、5Gと人工知能に対応するSoCで台頭か

 5G対応のシステム・オン・チップ(SoC)を開発する新興企業エッジQ(EdgeQ)は、5Gと人工知能を融合させた先進的チップによって半導体大手らに挑戦する新興勢力としてベンチャー・キャピタリストらの関心を集めつつある。

 ベンチャービート誌によると、従業員数90人のエッジQは、クアルコム(Qualcomm)やインテル(Intel)、ブロードコム(Broadcom)といったチップ大手の出身者たちをはじめ、半導体や5G通信、ワイファイ、人工知能の専門家らを擁する。設立者兼CEOのヴィネイ・ラヴーリ氏は、クアルコムで製品管理担当副社長を務めた人物だ。

 同社は、携帯電話通信プロトコールを使ったプライベート接続網のサービス会社やそれに関連する通信機器メーカーをおもな顧客としてSoC製品を開発している。

 5GのSoC市場には、サムスン(Samsung)やメディアテック(MediaTek)、ファーウェイ(Huawei)、クアルコムらがすでに参入しており、身体装着機器からデータ・センター向けまで、さまざまの用途を想定した多岐にわたる製品を開発している。

 ラヴーリ氏は、競争が厳しくなる一方の同分野において、ソフトウェアを介してプログラム可能の5Gおよび人工知能のシリコン・プラットフォームに重点を置き、機器類と末端電算基幹設備の両方に対応するという点で差別化を図って対抗できる、と自信を持っている。

 「現在の5G生態系はきわめて不健全だ。供給会社が限られ、スマートフォンやそのほかの端末の消費者向け市場か伝統的な通信網システムのどちらかに集中している。そのため、企業のニーズに応える5Gチップが枯渇している」とラヴーリ氏は指摘する。

 5Gと末端での人工知能用途の産業向けSoC市場の開拓に照準する同氏の方針は投資業界から評価されており、同社は11月17日に総額5100万ドルの資金調達を成功させた。同氏はそれを原資として、SoC製品の商業販売に向けた計画を加速させる。 

 エッジQは、今後数ヵ月以内に独自のプラットフォームを発表する計画だ。標的市場として製造や建設、エネルギー、自動車、倉庫、監視といった分野を想定している。

 同社には、スレッシュホールド・ベンチャーズ(Threshold Ventures)やフュージョン・ファンド(Fusion Fund)、ヤフー共同設立者のジェリー・ヤング氏らが投資した。

https://venturebeat.com/2020/11/17/edgeq-emerges-from-stealth-to-bring-ai-to-the-edge-with-5g/