Friday, December 18, 2020 10:33 AM

ディープダブ、音声吹き替えを人工知能で効率化

 テルアビブ拠点の人工知能新興企業ディープダブ(Deepdub)は12月16日、人工知能を使った合成音声を動画に吹き替える新たなソリューションを発表した。娯楽映像業界会社らはそれを活用することで、クリックだけで動画コンテントを複数言語に吹き替えられるようになる。

 ベンチャービート誌によると、同社は、人工知能技術の一種である深層学習を使うことで、元の言語を複数言語に自動翻訳して吹き替えるプラットフォームを構築した。新型コロナウイルス・パンデミックを受けて多くの時間を自宅で過ごす人が世界規模で激増し、その結果、娯楽動画視聴時間も爆発的に増えていることから、娯楽映像コンテント業界に次段階の革新をもたらす可能性がある。

 娯楽業界は過去何十年にもわたって、外国語の映画やテレビ番組、ビデオゲームを自国言語に吹き替えることで国外市場を開拓してきた。しかし、自国語に翻訳して吹き替える過程には、時間と労力とコストがかかり、さらに、視聴体験の質向上の障害にもなってきた。

 統計データ・サービス会社スタティスタによると、米国成人の59%は、外国映画を見る際に字幕より英語に吹き替えられた方を好む。

 2019年に設立されたディープダブの深層学習技術は、元の俳優の声質を保ちながら新鮮なアクセントの層を加味する合成声を創造する。元の俳優の自国言語での声から取られたサンプルにもとづいて、その俳優の合成声を使った外国語の台詞を生成することで、従来より質の高い吹き替えを短時間かつ低コストで実現する、と同社は説明した。

 映画やテレビ番組だけでなく、短い娯楽動画やデジタル動画広告にも応用でき、動画コンテント向け広告業界にも革新をもたらす可能性もある。

https://venturebeat.com/2020/12/16/deepdub-uses-ai-to-localize-dubbing-for-foreign-language-films/