Friday, January 15, 2021 10:25 AM

ベライゾン、5Gドローンによる配達を試験運用へ

 ベライゾン(Verizon)は先日、5Gに対応したドローンによる配達とフットボール競技場に5G通信網を実装する計画を明らかにした。

 ブルームバーグによると、ベライゾンのハンス・ヴェストバーグCEOは、オンライン開催されたことしの消費者電子製品見本市(CES)において、物流および配送サービス大手のUPSとの協業のもと、5Gドローンを使ってフロリダ州の高齢者地域社会に配達する試験を実施する計画を発表した。さらに、NFL(全米フットボール協会)球団のうち28の競技場に5G通信網を2021年中に敷設する、と同氏は話した。

 ベライゾンは現在、産業界と消費者による5G利用を促進する販促&広報に注力している。5Gドローンによる配達とフットボール競技場への5G実装はその一環だ。

 フロリダでの試験では、おもに医薬品の配達に5Gドローンを使うことで、注文処理や配達の迅速化に加え、ドローン操作やドローン性能を向上させるとともに、その有用性や有効性の実証を図る。

 一方、フットボール競技場での事業では、5G技術によって中継用カメラの角度を増やし、映像の即時無線転送を可能にするとともに、サイドラインでのコーチ陣や選手らの意思疎通に5G通信を活用して無線通信の質を向上させる。

 ベライゾンはさらに、ニューヨーク市のメトロポリタン美術館の作品の一部を仮想閲覧できるようにするザメットアンフレームド・ドット・コム(TheMetUnframed.com)に5Gを活用する事業にもすでに着手した。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-01-12/verizon-teams-up-with-ups-to-deliver-packages-with-5g-drones?srnd=technology-vp