Monday, March 01, 2021 9:20 AM

マグナ、ミシガンに7000万ドルでEV部品工場建設

 カナダのマグナ・インターナショナルは、今後5年間に最大7000万ドルを投じて、ミシガン州セントクレアにEV用バッテリー関連部品工場を建設する。

 オートモーティブ・ニュースによると、新工場の敷地面積は34万5000平方フィートで、304人を雇用する。州からは、150万ドル(対象労働者1人当たり4900ドル超)の助成金が支給される。

 マグナは構造用部材も兼ねたバッテリー・エンクロージャー(収納部)製造の8年契約を獲得しており、これが新工場建設につながった。生産するコンポーネントはGMの2022年型電動ピックアップ・トラック「GMCハマー」に搭載される。

 スチール、アルミニウムおよび複合材を使ったエンクロージャーは、電気系の故障につながる恐れがある水などの異物から電池を保護する。

 新工場の運営は、12年に設立された新部門Magna Electric Vehicle Structures-Michiganが統括する。労働者の時給は17-48ドル(平均27ドル)で、職種には溶接エンジニア、熟練作業員、オペレーター、各種プラント管理職などがある。

 セントクレア市は固定資産税の減額を通じて事業を支援する予定で、セントクレア・コミュニティーカレッジは州の新規雇用訓練プログラムを通じて雇用主のために新採用者向け職業訓練を無料で提供する。

 同市を含むセントクレア郡は新型コロナウイルスのパンデミックで大きな経済的打撃を受け、州技術管理予算局のデータによると20年12月の失業率は9.8%と州内83郡で5番目に高く、雇用創出は地域に朗報となる。