Monday, March 01, 2021 10:10 AM

米銀行大手ら、ブロックチェーンを限定的にすでに活用

 バンク・オブ・アメリカ(BofA)の調査によると、米銀行業界最大手のJPモルガンとシティーは、ブロックチェーン技術をすでに使っており、そのほかいくつかの銀行でも、顧客会社や投資会社らが自身の口座で暗号通貨を保有できるようにするサービスの開始を検討している。

 ビジネス・インサイダー誌によると、BofAの主任アナリストであるエリカ・ナジャリアン氏は、ブロックチェーンに関して数々の銀行から集めた調査結果を分析した結果、調査に応じた銀行の21%がブロックチェーン技術をすでに活用している、と報告した。

 それらの大手には、JPモルガンとシティーのほか、ウェルズ・ファーゴやUSバンコープ、PNC、フィフス・サード銀行、シグネチャー銀行が含まれる。

 JPモルガンとシティーは、ブロックチェーンをどのように、またどれほど使っているかについて明らかにしなかったが、ウェルズ・ファーゴは、自社のWFCデジタル・キャッシュというプラットフォームにブロックチェーン技術を組み込んで、投資家たちがウェルズ・ファーゴの子会社間で安全に送金できるようにしている、と答えた。

 かたやフィフス・サード銀行は、「繊細情報をあつかう場合に限定して非常にまれに」ブロックチェーン技術を使っていると回答した。

 シティーは、暗号通貨に対応したサービスより「デジタル・トークン化(tokenization)」に重点を置いている、と回答した。

 BofAの調査では、暗号通貨を使った決済に対応する銀行はなかった。



https://markets.businessinsider.com/currencies/news/blockchain-technology-financial-institutions-jpmorgan-bitcoin-citi-cryptocurrency-transactions-btc-2021-2-1030114901