Tuesday, March 02, 2021 10:15 AM

IBM、ハイブリッド・クラウド・サービスをさらに拡大

 IBMは3月1日、銀行と医療サービス業界を市場とするハイブリッド・クラウド・サービス群の提供を拡大させたことを明らかにした。同社は、業務用ハイブリッド・クラウドに注力する方針を打ち出しており、今回の方針はその直近の事例となった。

 ブルームバーグによると、IBMクラウド・サテライト(Cloud Satellite)と呼ばれる同サービスは、利用者によるデータや情報の保存および制御をパブリック・クラウドと異種プライベート・クラウドにまたがって簡便化かつ効率化する。

 銀行や医療業界は、顧客の繊細な情報およびデータをプライベート・クラウドで管理する場合が多い。しかし、データの蓄積量は急増し続け、また、プライベート・クラウドではデータ管理ソリューションの導入にも限界がある。銀行や医療機関はその一方で、汎用性の高い部分ではアマゾン・ウェブ・サービシズ(Amazon Web Services=AWS)やマイクロソフト・アジュール(Microsoft Azure)といったパブリック・クラウドを使っている。

 プライベート・クラウドとパブリック・クラウドの統合は銀行や医療機関にとって「あまりにも複雑で高コストであり、大きなリスクもある」とIBMのハイブリッド・クラウド事業統括責任者ハワード・ボーヴィル氏は指摘する。

 顧客のそういったニーズに対応するために設計されたのがクラウド・サテライトだ。同氏によると、クラウド・サテライトは、サイバーセキュリティー機能を合理化し、規制順守過程を組み込むで大幅に簡素化したことで、銀行や医療機関が安心してデータを保存できるようにした。

 IBMはそれにともなって、旧センチュリーリンクとして知られるルーメン・テクノロジーズ(Lumen Technologies)と提携した。IBMは、ルーメンとの協業によって、1万8000の顧客会社の現場でクラウド・サテライトを実装する。

 「こんにち、エンタープライズ・データのわずかに20%がクラウド上に保存されている」「つまり、重要な蓄積データをクラウドに移行させる大きな商機がまだ残っていることを意味する」とIBMは声明を発表した。

https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-03-01/ibm-expands-hybrid-cloud-service-targeting-banks-health-care?srnd=technology-vp