Monday, April 12, 2021 11:47 AM

マイクロソフト、ニュアンス・コミュニケーションズを買収

 マイクロソフト(Microsoft)は4月12日、音声認識技術大手のニュアンス・コミュニケーションズ(Nuance Communications)を約160億ドルで買収することを発表した。同買収額は、9日におけるニュアンスの終わり値45.58ドルに23%を上乗せした一株あたり56ドルの計算だ。

 CNBCによると、マイクロソフトは、先進分野や将来有望の事業を企業買収によって拡大する方針を打ち出しており、ニュアンス買収はそれを象徴する直近の動きとなった。

 マイクロソフトは、ティックトックの買収を2020年に模索し、新たなデジタル広告事業を一気に拡大させようと画策した。その計画は頓挫したが、ビデオゲーム開発会社ゼニマックス(Zenimax)を75億ドルで買収する手続きを3月に完了したばかりだ。

 ニュアンス買収は、マイクロソフトの法人向けおよび省庁機関向けの事業を拡充するというマイクロソフトの方針に合致する。ニュアンスは、医師による診断内容の音声認識や文書化をはじめ、問い合わせ電話や留守電内容の認識といった技術によって売り上げの大部分を稼いている。

 マイクロソフトは、医療サービス向けクラウド電算製品にニュアンスの技術を統合し、医療業界向けの人工知能技術や仮想執事(デジタル・アシスタント)といった先進機能を大幅に拡充する方針だ。

 1992年にマサチューセッツ州で立ち上げられたニュアンスは、2020年第4四半期に売り上げ3億4600万ドル、純利益700万ドルを計上した。2020年9月時点での従業員数は約7100人。

 匿名希望の関係者によると、マイクロソフトはニュアンス買収を2020年12月に最初に打診した。

 ニュアンス買収は、マイクロソフトにとって2016年のリンクトイン買収(270億ドル)に次ぐ過去2番目の規模となる。

https://www.cnbc.com/2021/04/12/microsoft-buys-nuance-communications-in-16-billion-deal.html