Tuesday, April 13, 2021 9:36 AM

ホンダとベライゾン、5G通信使い車の安全性向上目指す

 ホンダと通信サービス大手ベライゾンは、ミシガン大学の自動運転車(AV)走行試験施設「エムシティー(Mcity)」でコネクテッドカーの安全技術試験を共同で行なっている。

 ホンダによると、両社は第5世代(5G)移動通信システムと移動エッジコンピューティング(MEC)を使ったつながる車の安全技術が、いかに道路インフラ、車両、歩行者間で信頼性の高い高速通信を可能にし、事故を減らして人命を救えるかを調査する。

 ホンダは、ベライゾンの5G超広帯域無線通信(UWB)、MEC、および車車間・路車間通信(V2X)ソフトウェア・プラットフォームを使った3つの局面を想定している。第1は、車が交差点に近づいた時、ドライバーの視界が遮られて道路を渡ろうとしている歩行者が見えない場合で、MECおよびV2Xソフトウェアが歩行者と自車両を検出し、ドライバーに視覚的な警告メッセージを送信して危険を伝える。

 第2は、接近する緊急車両がドライバーに見えずサイレンも聞こえない場合の緊急車両警告で、MECおよびV2Xソフトウェアが緊急車両からメッセージを受信し、付近を走る車両に警告メッセージを送信する。

 第3は、赤信号で停止しない車がいる場合で、MECおよびV2Xソフトウェアが交差点に接近するほかの車に信号無視車両に関する視覚的警告メッセージを送信する。

 ホンダ先端技術研究部門のエーサン・モラディ・パリ研究グループリーダーは「ホンダとベライゾンの共同研究は、事故のない社会を実現するためにコネクテッドカーの安全技術を開発する複数年にわたる取り組みの重要なステップ。この研究は予備的なもので、現時点ではまだ製品の機能として考えていないが、5G対応の車両通信とMECは、道路を共有するすべての人の安全を向上させる可能性がある」と話している。

https://csr.honda.com/2021/04/09/honda-and-verizon-test-how-5g-enhances-safety-for-connected-and-autonomous-vehicles/