Friday, May 07, 2021 10:09 AM

EVメーカーの20年リチウム消費量、テスラが群抜く

 2020年に乗用電気自動車(EV)の新車のバッテリーに使われたリチウムのうち、EV大手テスラの消費量は1万8700トンと最大で、続く4社の合計を上回ったことが分かった。

 グリーンカー・コングレスによると、テスラに続く4社はBYD(比亜迪)、フォルクスワーゲン(VW)、ルノー、アウディ。数字はレアアース業界調査アダマス・インテリジェンス(Adamas Intelligence)のウェブベースの統計「EV Battery Capacity and Battery Metals Tracker」による。

 テスラのリチウム消費量の67%は「モデル3」に使われた。17%は「モデルY」、残りの16%は「モデルS」と「モデルX」で使われた。

 地域別では、20年にテスラ車に積まれたリチウムの47%が米州の路上を移動するようになった。アジア太平洋地域には34%、欧州には19%、その他の地域には1%未満が分散した。

 グループ別に見ると、テスラは2位のVWグループおよび3位のBYDグループの合計よりも多くのリチウムを消費した。

 リチウムの種類では水酸化リチウムが大部分だったが、20年は炭酸リチウムが加わった。 同年の7〜9月期まではテスラのリチウム消費量の100%が水酸化リチウムだったが、10〜12月期にテスラが中国で製造する「モデル3」にCATL製のリン酸鉄リチウム(LFP)正極を使ったセルが搭載されたため、水酸化リチウムのシェアは84%に低下した。

https://www.greencarcongress.com/2021/05/20210505-adamastesla.html