Wednesday, June 02, 2021 9:03 AM

インサイト・ライダー、歩行者の動作を認識するライダーを開発

 自動運転車(autonomous vehicle=AV)技術開発のインサイト・ライダー(Insight LiDAR、コロラド州)は、歩行者の身体の動きを認識するライダー(LiDAR=Light Detection and Ranging)「インサイト1600(Insight 1600)」を開発した。

 ビジネス・ワイヤーによると、インサイト1600は高感度の環境評価技術を提供し、歩行者の動作をもとに車載システムによる歩行者の次の行動の予想を助ける。

 事業開発担当のグレッグ・スモルカ副社長は、「人が運転する場合、われわれはつねに、周囲の環境を見て把握しようとしている」「ほかの車が自分の車線に移ったり、近くに歩行者がいたりすると、彼らが次に何をするかを予想する」「たとえば、歩行者が交差点で左右を確認していれば、運転者はその人が道路を横断するつもりだと理解する」と説明し、ライダーの動作認識機能に意味があることを強調した。

 インサイト1600は、周波数変調連続波(FMCW)方式として知られる高度のライダー技術で、高出力レーザー・パルスの代わりに低出力連続波光を利用して周辺環境を感知する。

 インサイト1600には、フォトニック集積回路(PIC)と特定用途向け集積回路(ASIC)が使われている。