Tuesday, July 06, 2021 9:36 AM

ポルシェ、独電池メーカーと合弁設立へ

 VWグループ傘下のポルシェと、リチウムイオン電池メーカーのカスタムセルズ(Customcells)は、EVの充電時間を大幅に短縮する高性能電池の開発・製造に取り組む合弁事業を立ち上げる。

 ロイター通信によると、両社は、現行のEVモデルで使われている電池よりエネルギー密度が高い電池の製造を目指す。

 欧州の自動車メーカーは、EUの厳しい排ガス抑制目標を達成するためEVモデルの発売を増やす一方、EV用電池生産のアジア依存から脱却しようとしている。

 充電時間の短縮に加え、エネルギー密度の向上は、同じ航続距離を達成する上で必要な電池の原材料を減らす。

 ポルシェは新合弁会社に数千万ユーロを投資し、株式の80%を保有する。工場の生産能力は年間100キロワット時(kWh)で、EV1000台分の電池に相当する。

 VWグループは欧州内に12の電池工場を建設し、EVの充電インフラを世界中に拡大する計画を発表している。