Thursday, July 22, 2021 10:35 AM

ユーチューブ、動画から直接買える新機能を試験

 ユーチューブ(YouTube)は、視聴者が逐次再生動画から商品を直接買えるようにする新機能の試験運用を本格化させた。

 テッククランチ誌によると、同機能は、一部の選定された動画創作者ならびにブランドに限定されて開始される、とユーチューブは7月21日に説明した。同社は、動画から買い物できるようにする消費体験を統合する試験をしばらく前に始めた。今回発表された新機能はその一環だ。

 同機能は、オンデマンド動画だけを対象にする設計で、視聴者らが「信用できて専門知識を有する」信頼性ある動画創造者たちの動画にアクセスして、情報にもとづいて購入できるようにする。

 ユーチューブの動画逐次再生プラットフォームは近年、製品やサービスの発見や紹介、評価、利用体験において非常に強力なツールとなった。1ヵ月間に20億人以上がユーチューブの動画で製品またはサービスの評価や説明、紹介を参考にしている。玩具の利用評価動画を数多く投稿して年間百万ドル単位の広告収入やメーカーとの契約金を稼ぐ子どもも出現するほど大きな市場と化している。

 動画によって製品やサービスを紹介して売り込みたい創作者らは通常、販売提携サイトのリンクを動画のなかに表示するか、動画に関する説明書きで購入方法を明記するしかない。今回の新機能は、創作者と消費者(視聴者)の売買過程を大幅に簡便化する。それと同時に、小規模商業者らに新たな販売機会を提供する。

 新機能は、「製品を見る(view products)」というボタンを動画のなかに埋め込む。視聴者がそれをクリックすると、対象商品が画面に一覧され、視聴者が同画面から直接購入できる。

 動画買い物体験は近年、急速に成長している市場だ。フェイスブック(Facebook)やインスタグラム(Instagram)、ティックトック(TikTok)、ピンタレスト(Pinterest)、アマゾン(Amazon)、スナップチャット(Snapchat)といった大手に加え、バンブーザー(Bambuser)やポップショップ・ライブ(Popshop Live)、トークショップライブ(Talkshoplive)、ワッノット(Whatnot)といった新興企業らが類似機能をすでに導入している。ユーチューブは今回の新機能によってそれらに対抗する考えだ。

https://techcrunch.com/2021/07/21/youtube-to-pilot-test-shopping-from-livestreams-with-select-creators/