Thursday, August 12, 2021 4:48 AM
サービスナウ、座席予約機能を法人向けに提供へ
サービスナウ(ServiceNow)は、フランス拠点の新興企業マップワイズ(Mapwize)を買収することで、屋内地図化技術の拡充と市場における影響力拡大を図る。買収額は非公表。
ベンチャービート誌によると、仕事の流れを自働化するプラットフォームを展開するサービスナウは8月11日、向こう2ヵ月でマップワイズ買収手続きを完了させ、その後に、顧客会社らが従業員たちの座席や会議室の席、そのほかの公共空間での席をアプリケーションによって予約できるようにする計画だ。
サービスナウのおもな顧客には、デロイトやアメリカン・エクスプレスがある。
昨今、新型コロナウイルス・パンデミック収束にともなう事務所再開に際し、出社人数制限や職場人口密度調整を実施する会社が急増している。同時での出社人数制限にともなって、従業員ごとの座席(事務机)を固定しない方針を打ち出す職場も増えている。
業務過程の自動化ソリューション群をクラウド提供するプラットフォーム「ナウ」を展開するサービスナウは、大型建物の内部を地図化するマップワイズの技術を自社技術と統合し、デスクトップやモバイル端末で使われるナウ・プラットフォームに組み込む計画だ。
マップワイズのプラットフォームは、各社が職場空間の間取りをデジタル・ソリューションによって単一インターフェイスから再設計できるようにする。また、ビーコンのような無線信号に対応するハードウェア技術を基盤とする屋内経路特定機能とも統合可能だ。
サービスナウは、これから本格化する事務所再開や催事開催、大型施設の活動正常化に際し、出社する従業員や訪問者、参加者らが席をあらかじめオンラインで確保する必要性や、大きな建物内を移動する機会が増えるという見通しのもと、その過程をオンラインで合理化する機能を提供し、顧客基盤のさらなる拡充を図る。
https://venturebeat.com/2021/08/11/servicenow-expands-into-indoor-mapping-with-mapwize-acquisition/