Monday, August 16, 2021 9:18 AM

フランスのフォルシア、ドイツのヘラー買収で合意

 フランスの自動車部品メーカー、フォルシアはドイツの同業ヘラーの60%の株式を創業家から取得することで合意した。残りの株式も公開買い付け(TOB)を実施する。フォルシアが欧州の他の同業に競り勝ったと、ブルームバーグが報じた。

 フォルシアによると、同社はヘラー創業家のヒュック一族から株式60%を現金と株式で取得。TOBは1株当たり60ユーロと配当0.96ユーロを提示し、ヘラーの企業価値を約68億ユーロ(8800億円)と評価した。ヒュック家は統合企業の株式9%を保有している。

 統合企業は、自動車部品メーカーとして世界7位となり、電子モビリティー製品と自動運転サービスの提供で上位につけた。統合されたグループは、e-モビリティおよび水素ソリューション、先進運転支援システム(ADAS)と自動運転、未来のコックピット、ライフサイクル価値管理の4つの成長分野に焦点を当てる。

 フォルシアは、パリ近郊のナンテールに本社があり、世界30カ国以上に拠点を持つ。、従業員は、11万6000人。ヘラーは、ライティング技術および電子部品やシステムの開発・製造・販売を手掛けている。従業員は、3万6000人。